同じ指導で伸びる人と、 伸びない人がいるのはなぜか
指導する側が見落としやすい「前提」の話。うまくいっている人に無理に変える必要はありません。 ここでは、うまくいっていない場面で何を見直せるかを整理します。
同じ練習メニューを、同じ言葉で伝える。それでも、すぐにできる人となかなかできない人が出ます。 努力の量で説明されがちですが、現場を見ていると、努力よりも前の段階で差がついていることがあります。
1. 「できる人」は、言われていないことをやっている
指導の言葉は、動作の一部しか指していません。「もっと腰を落として」と言われたとき、 できる人は同時に、足の裏のどこに体重を置くか、どの方向へ力を出すか、 いつ息を吐くかを無意識に調整しています。言葉になっていない部分が、実際の動作を決めています。
できない人は、言われたことだけを正確にやろうとします。指示に忠実であるほど、 言葉になっていない部分が抜け落ちる——という逆転が起きます。
2. 指示の言葉は、受け取る側で意味が変わる
「軸を意識して」「体幹を使って」といった言葉は、指導する側の中では具体的な感覚と結びついています。 しかし受け取る側に同じ感覚の蓄積がなければ、その言葉は情報として届きません。 同じ指導で差がつく場面の多くは、この翻訳がどこかで止まっています。
対処としては、言葉を増やすより、確認できる形に変えるほうが早いことがあります。 どこに体重があるか、どちらへ動き出そうとしているか、息はどの局面で吐いているか。 本人が自分で答えられる問いに置き換えると、ずれている場所が見えてきます。
3. 「できない」には、その人ごとの理由がある
身体の使い方、動き出す方向、意識するポイント、リズム。人によってどこが足りていないかは違います。 同じ課題に見えても、原因が同じとは限りません。方法を一つに固定すると、 その方法が合わない人はいつまでも「頑張っているのにできない人」のままになります。
目指す場所が同じでも、そこへ向かう道は一つではない——私たちが指導者育成で置いている前提です。 いま取り組んでいる方法で結果が出ているなら、変える必要はありません。
4. 指導者側が確認できること
- 指示の言葉を、本人が自分の感覚で言い換えられるか
- できたときと、できなかったときの違いを本人が説明できるか
- 同じ課題を、別の入り口(方向・リズム・呼吸)から試したことがあるか
- 「やる気」や「集中」で説明を止めていないか
JPトレクラブが取り組んでいること
一般社団法人JPトレクラブは、脳・神経・感覚・感情のつながりから身体を見直す 「JPメソッド」を軸に、指導者の育成と身体操作の学びの場をつくっています。 考え方の全体像はに、指導者向けの3段階(BASIC / ADVANCE / SPECIALIST)の資格制度はにまとめています。実際の現場でどう使われているかはをご覧ください。
一般向けの体験セミナーはでご案内しています。企業・団体・チームでの導入講習は全国出張で承っていますので、からご相談ください。
よくあるご質問
- Q. JPメソッドとは何ですか?
- A. 脳・神経・感覚・感情のつながりから身体を見直すトレーニング理論です。動作神経理論と感情統合動作理論を軸に、呼吸・姿勢・リズム・バランス・感覚入力・身体特性を統合して身体操作を組み立てます。詳しくはJPメソッドのページをご覧ください。
- Q. トレーナーの資格制度はありますか?
- A. BASIC・ADVANCE・SPECIALIST の3段階があります。いずれも一般社団法人JPトレクラブが定める基準に基づいて認定されます。
- Q. 指導者ではなく、個人でも学べますか?
- A. 一般向けの体験セミナーをご用意しています。開催予定はセミナーのページでご案内しています。
- Q. チームや施設への導入もできますか?
- A. 企業・団体・チーム向けの導入講習を承っています。全国への出張に対応していますので、お問い合わせください。
- Q. 対象はスポーツ選手だけですか?
- A. スポーツのほか、教育・健康・整体などの現場でも実践されています。詳しい導入例は実績・事例のページに掲載しています。
